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前回の終わりの方でお話いたしました、ガンマナイフという治療法をさらに進化させたものが「サイバーナイフ」と呼ばれる方法です。このサイバーナイフという治療法では、自由な位置と角度から弱いエックス線を患部の一点に集中して照射します。そして、2台のエックス線透視用カメラが患者の動きをモニターすることで、患者のセットアップ時のズレですとか治療中の微妙な動きなどを自動的に検出してビームを補正するのです。これに使用する装置では病巣位置の確認のためにメッシュ状のマスクを装着するのですが、ガンマナイフとは異なり、頭部を金属で固定する必要はありません。サイバーナイフというがん治療法は、まだ日本においては、首から上の部分においてのみ治療が行われていますが、アメリカなどでは肺がんなどの治療にも用いられています。正常な細胞へのダメージが少ないので、今後の発展が期待される治療法です。次世代放射線治療装置とまで言われています「トモセラピー」は、世界的に注目されている治療器です。この治療器のメカニズムは、放射線照射装置にヘリカルCTの原理を応用して放射線のビームを螺旋状に回転させながら患部のみに正確に照射するということを可能にしたものです。ピンポイント照射が可能だというだけでなく、一度に複数の腫瘍に対応できるという素晴らしい利点がありますし、複雑な病巣にも効果的です。サイバーナイフなどより、多くの種類のがんに対応できるのも魅力です。がん治療の中でも、進歩が著しい放射線治療ですので、次回も引き続き放射線治療についてお話する予定です。
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